大きくする 標準 小さくする

祝・早稲田大学ラグビー蹴球部入部

2013/04/23

本物の早稲田大学ラグビーに触れて初めてその偉大さに気付く。生半可な気持ちは早稲田ラグビーには通用しない。
軽い気持ちで門を叩いた者は、その高き壁に行く手を阻まれ、4年間赤黒にチャレンジすることは許されない。

新人練・・・・・・

それは早稲田ラグビーにふさわしい人間かを見極められる時間。4年間での第一関門。
誰もが早稲田大学ラグビー部の名を名乗ることは許されない。
毎日の走り込みで、一人、また一人と離脱し消えていく世界。それほどまでに早稲田ラグビーの新人練は過酷なものである。皆、覚悟を決めて門を叩いている者同士、負けるわけにはいかないという気持ちが練習をより一層厳しいものに変える。肩を外しても走る者、肋骨が折れても走る者、ここには究極的な世界しかない。異常な風景。
30名と決められた新入部員の上限がその世界を作り上げる。
普通ではありえない世界。だが、それほどまでに早稲田の赤黒ジャージをきてプレーしたい、それが早稲田なのである。

この新人練についていけない者が、『荒ぶる』が歌えるわけがない。優勝したときのみに歌える第二部歌『荒ぶる』
冠婚葬祭で優勝した代の4年生のみが歌うことが許される、部歌。
決意表明で飛び出す、荒ぶるへの想い、優勝ではない、荒ぶるなのだ。

なぜ、そんなにも熱くなるのか、荒ぶるにこだわるのか?それは早稲田の中でも荒ぶるが歌えた代は特別な存在だからである。
それはこの4年間がハードだったからこそ手に入れたい証明。早稲田ラグビーをしてきたという証明。社会に出れば荒ぶるなど評価基準ではない。だが、この世界では荒ぶるがすべて!

最後のメンバーを決めるまではライバル。だが、決勝のメンバーが決まった時、それは本気でライバルを応援できるのが早稲田の良さ。
決勝のアップで4年生だけがそのアップを囲むことが許され見つめる。アップの最後にメンバー、4年生が円陣を組み、
『必ず荒ぶるを獲得してくる。お前らの想いを背負って俺たちは戦ってくる。この試合で死んでもいい。だが、荒ぶるだけは譲らない』
その想いに涙する4年生。
ある代は仲が悪く、最後まで4年生が揉めていた。だが、決勝戦のアップに現れ、スーツ姿でタックルバックを持ち、メンバーのタックルを涙を流しながら受けた。
想いは同じ。早稲田ラグビーを経験したものだけにわかる境地。ラグビーとは人の想いを背負って戦う素晴らしいスポーツ、早稲田ラグビーは頂点を義務付けられた集団。そんな環境こそが人を自然と育てる。誰かが育てるのではない。早稲田の伝統と文化が世界を作り上げていくのだ。

そこに昨年度の熊澤組3名が入部を許可された。これから、彼らのラグビー人生はもっと厳しく、つらいものになるだろう。
この4年間を早稲田大学ラグビー部で過ごしたことがのちの人生に大きな影響を与えるだろう。一度きりの人生、君たちも早稲田ラグビーを背負う者としてふさわしい人間になってほしい。今ならわかるだろう。高校で言われていた早稲田としての文化、伝統、そしてその熱さが!いつか君たちにも後輩に伝えてほしい。早稲田ラグビーとはこうあるべきだと!
入部おめでとう!君たちが入部したことが後輩をそして早稲田を目指す浪人生を勇気づける。
君たちの活躍が早稲田摂陵ラグビー部の誇りになる!がんばれ!



 
樋口 悦久
 
新人練は藤森先生から聞いたように本当に過酷な練習でした。高校時代にはほぼやらなかったフィットネス。ついて行くのに必死で毎日辛かったです。自重トレーニングも辛かったです。正直、始めの3日間くらいで辞めようと思いました。毎日藤森先生にわけもわからず電話していました。電話で励まし?のことばを頂いてやり続けることができたと思います。電話をしてなかったら確実に辞めていました。また、周りの友達の存在も大きかったです。橋、大家が一緒に居たからこそ乗り切ることができました。
本当に今まで過ごしたことがない過酷な3週間をチームの皆と一緒に送ってなんとか早稲田大学ラグビー蹴球部に入部することができました。今はまだ下のチームにいます。しかし日々向上心を持ち続けて、ひたむきに努力して赤黒のジャージに袖が通せる様に努力して行きたいと思います。これからが本当に厳しくなると思います。しかし、周りの人への感謝の気持ちを忘れずに頑張っていきたいと思います。
 
 
大家大周
 
新人練は本当に苦しかったです。本当に日本一を狙うチームの練習量とはどんなものか思い知らされる時間でもあったし、またこれからの厳しい練習に耐えるための忍耐力を試された気がします。本当にこの三週間は自分と向き合った時間でもありました。諦めたくなる気持ちが出てくる中で本当に自分がしたいこと、負けたくないその一心でこの三週間を乗り切ることができました。4月20日からは正式なラグビー部員とならせていただきます。ラグビー部にいるとゆうことに慢心することなく早稲田大学ラグビー部の伝統と歴史に恥じない姿勢でいると同時に自分達が新しい歴史を作るとゆうことを自覚し、頑張っていきたいと思います。
 

橋 嶺佑
 
練習は本当にキツイものでしたが、次第に慣れて楽になりました。
入部式が退部式に思えるくらいやり切った感覚です。スキル練習では高校の練習と同じで生きました。
入部できて今までの辛いラグビー人生が報われた感じがしました。大変なのはこれからですが、今は楽しみです。一年後同じように思っているかは分かりませんが…キツすぎて(笑)でも早稲田ラグビーに誇りを持って四年間やり遂げ、荒ぶるをうたいたいです!