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コーチ部屋

下級生は3年生の真似をするもの

投稿日時:2014/08/16(土) 16:49

某コーチが夏合宿で3年生に向けて言った言葉が印象的だった。

下級生は3年生の真似をする。
それは3年生の真似をしていれば、少なくとも3年生には怒られず、
先生に怒られても自分たちではなく、3年生が代わりに怒られてくれるから。
その代表的なのがウエイトリーダーの体重報告。3学年とも同じようなノートであり、リーダーという言葉は適当ではない。ただの報告員であり、記録員。リーダーという言葉は人を導くという人に付けられる言葉である。
つまり、しっかりと意識できない、徹底できていない者に対して先生やコーチ陣が指導する前に、リーダーが指導する。そして、高いレベルに導くことを求められいる。
3年生のウエイトリーダーを見て、2年、1年のウエイトリーダーはやっているんです。

挨拶はどうだろうか?3年生が徹底し誰にでも大きな声で挨拶していれば、1、2年生は真似をする。そうしなければ注意されるから。出来ないのはなぜ?隣にいるものができていないのになぜ注意しない?それは、自分ができていないからです。自分の中で徹底されていないからです。

まとめると下級生のすること、できないことは、少なくとも3年生の誰かがしそうなことであり、現時点でできていないこと。なので、下級生を怒るということは、自分か自分の同期を怒ることと同じになる。だけど、同期には怒れないので下級生に向ける。今起こっていることは3年生がやっていることなんです。

下級生に対して怒った3年生達。焦りもあるだろう。
うまくいかないことが多すぎてどうすることもできない気持ちが見える。
昨年の津志田組、一昨年の熊澤組と歴代最高の代を見て、育った平尾組。
俺たちもきっとあの先輩達のようになれる、勝てるだろういう経験者の慢心が今の現状を生んだのでは?
歴代最多の経験者を擁している平尾組。
経験者ということが慢心を生み、練習不足を生んだ。
コーチから与えられた練習だけですべて解決するのか?
そのように先輩達の背中を見ていたのか?
彼らはコーチ陣が帰った後でも、ウエイト場に行き、そして最後までグランドに残った。
過去の先輩は素人というハンデを埋める為に、がむしゃらにコーチ陣の要求に応え続けた。
平尾組はどうだ?がむしゃらさと勝ちたい気持ちはあるか?
一番遅くまでいるのは3年生なのか?徹底はされているのか?
コーチが『もう遅いから帰るように』『明日は試合だから少し練習量を落とせ。やりすぎたら壊れる』
そう、歴代の先輩達はコーチ陣に『もっと練習しなければいけない』と言われていたのではなく、『練習しすぎだからそろそろ休めと』言われていた。コーチに強度を上げろと言われる時点でその練習は100%ではなく、100%でない練習は試合には通用しない、意味がない。そもそも人間は限界を自分で突破できない生き物であるから。

後輩に厳しくできるほど、君たちは徹底され、一番練習していたのか?
手を胸に当てればわかるはずだ。その姿を後輩は見ている。

君たちのすべてのことは後輩に影響を与えているのだ。

残された時間の中で、どうするか考えさせられた合宿だった。
自分たちが考えていることを夜遅くまでぶつけあった合宿。涙した合宿。
すべては勝つために起こったことであると思う。
変われるチャンスを自分たちが作った。
このままでいいのか?諦めの悪い男になれよ。熱さを前面に出せる男になれ。
誰の為にやるの?誰を喜ばせるの?まだ、喜ばせたことないだろ?


勝つための『必然』を残された時間で、3年生で積み上げて行こう。