大きくする 標準 小さくする

VS 関西創価 『価値ある勝利』

2012/06/05

苦しい状況でも試合が計算できることが大きな進歩。以前よりも無理な選択肢、意図のないプレーが少なくラグビーの形になってきた。
ただ、大事な場面でのミスやゲームのポイントを抑えきれていないのは、相変わらずの反省点。無駄な反則で自らの首を絞めるプレーは、モラルと規律のなさの表れである。
それでも、大産大附属に勝った関西創価に勝つことができたことは、彼らにとって自信になったに違いない。確実にあの時よりもレベルは上がっていることを証明した。ラグビーを理解し、しっかりとゲームの原則に従っていけば、あのようなゲームになることはコーチ陣の想定内。
相手が完璧なAチームでなかったかもしれないが、それはうちも同じ条件。真っ向からFW勝負を挑み我慢し続けた。いつもならあっさりと割られるゴールラインを割らせない。この線を越えさせない意地とプライド。『SPIRITS OF WASEDA』の見せどころ、絶対に後ろを通してはいけない聖地。ラグビー=FWの方程式を今日は久々に感じた試合であった。
結果は2点差。しかし、ギリギリでも今の彼らには大きな勝利であった。最後の3分、ひたすらゴールラインを背負ってきたが、我慢しノーサイドの笛を聞いた彼らには一つ自信を掴めた試合であっただろう。
ただ、ミーティングでも話したが、ゴールラインを背負うには必ず理由がある。あの3分間ですべきプレー、してはいけないプレーを徹底できていないのは、実力のなさのあらわれであることは肝に銘じなければならない。そこがもう一ランク上にいく我々に必要なこと。