大きくする 標準 小さくする

GW 『充実の2泊3日』

2012/05/08

GWは2泊3日で徳島遠征。
渋滞を予想していましたが、スムーズに徳島県に到着しました。
素晴らしい人工芝のグランドで、貞光工業さんとFW,BKに分かれて練習をさせていただき、福山選抜さん、徳島市立さんと試合をさせていただきました。
1年生が入ってきたことで、A、B、1年生と3試合することができ、素人の選手も全員出場しました。1年生は対外試合が初めてでしたが、経験者も多数いることから臆することなく、上級生チームと対戦していました。頼もしい1年生たちです。
夜は貞光工業さんの保護者の皆様に、バーベキューをしていただきました。昨年に引き続き、ありがとうございました。
 
2日目は朝から夕方まで試合。
2日目最大のターゲットである、神戸科学技術高校さんには先制こそされましたが、粘り強く最後には同点に追いつくことができました。Aチームにも数名1年生がいたことを考えれば、よく戦ったと思います。
Bチームは、キャプテン武本を中心に体を張り続けましたが、1、2年生が多数出場しているため、相手に攻撃権を渡すシーンが非常に多く勝つことができませんでしたが、その中でも武本は、最前線で身体を張り続け、早稲田の3年生としての姿勢を示し続けていました。夜には自主的にミーティングを開催するなど、リーダーシップを随所に発揮していて、とても頼もしい上級生になってきたと感じられた。
 
2日目の試合後は、貞光工業さんとスクラム勝負。意地と意地のぶつかり合いのスクラム勝負。ラスト1本となり、押されたほうのチームから『もう一本させてください』とどちらも引き下がらず、前日に見たような終わりなき旅。しかし、お互いその熱意にこたえ何本もひたすら組み続ける。そこにはもう言葉では表せない何かが生まれていた。やっぱりFW=Familyですね!!(笑)
前日の練習では引き分けで終わった対決ですが、今回は押し切られ終了したことで、その後、一時間ほど夕日に向かってひたすら反省練を行いました・・・・・。PRのみんな、がんばりましょう!!
3日目は、3年生は一本だけということで、合宿最後にエグイ戦術を実行しました。
早稲田大学時代にも実行した『スーパーフィットネスラグビー』。ただただ、ひたすら順目に、とことん順目に、相手の気持ちを折らすかごとく、ジャブを打ち続ける。ひとたび笛が鳴れば、クイックリスタート。この戦術には生徒も顔が引きつっていましたが、3年目でやっとこそ届いた領域。たくさんオプションを持つことで彼らのラグビー選手としての幅は広がっている。
 
そして、なんといっても3日目最大の収穫はスクラム。今日もまた試合後に練習しようかなと考えていたところ、彼らにもその雰囲気が伝わったのか定かではないが・・・・・
相手のスクラムを幾度となくターンオーバーし、トライにつなげる大活躍。この試合は1,2,3番の勝利と言っていいぐらいであった。特に3番三寺の成長は目を見張るものがあった。こんなスクラムがどのチームにも組めれば間違いなく勝利は近づくであろう。コツも掴んだみたいなのでこれからの成長が楽しみである。
2試合目は仮想来年のAチーム。3年生が抜けてどうなることかと考えていたが、そんな心配はすぐに吹き飛ぶぐらいのGOODシーンの連発。相手に合わせる部分や戦術面で不安定なところもあったが、さすがは2年生。Aチームの大半を占めているので、3年生が抜けても基本の部分で相手を上回っていた。
 
この合宿では新たな戦術をいくつか試した。その中心にいたのが、スーパールーキー・平尾の存在。プレーもさることながら、戦術眼が素晴らしく、コーチがいまどのようなプレーを求めているのかを感じ取り、教えなくてもできる男。恐るべきスーパールーキー。これから早稲田を背負っていくのは間違いない。
平尾だけでなく、経験者も持っているものを十分に発揮した。未経験者もたくさんの試合に出て、早稲田のラガーマンとしてすべきこと、持つべきプライド、求められる資質をこの遠征では理解したはずである。

最後に、気になるのはやはり団体行動における自覚のなさ。すべての行動は5分前行動では?それを示すべき3年生が未だにできていなのは、どうなんだろうか?
ラガーマンというより一人の人間として、守るべきことを徹底しなければならないと痛感した合宿でもあった。