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VS合同I 『確固たる決意を胸に』

2012/09/23

僕たちは2年前の真島組の敗戦を忘れていない。遠かった2点。その2点を取り戻すために僕らはこの舞台に『決意』と『覚悟』を持って帰ってきた。あの先輩たちがグランドで涙した姿は忘れない。先輩たちが僕らにかけてくれた言葉一つ一つが甦ってくる季節。負ければこのメンバーで戦うことは許されないという現実が背後から迫ってくる。
敗北という恐怖が早稲田というチームを奮い立たせ、強くしてくれる。誰もが抱く危機感がチームに悲壮感を生み出し、責任感を持たせている。


(写真提供・大阪早稲田倶楽部)
 
大阪予選開幕!熊澤組・いざ出陣!!
 

前日の決意表明とモチベーションPVで気持ちは整った。モチベーションはそれぞれだが、勝つことにおいて早稲田は同じベクトルを向いている集団であり続けなければならない。
初戦から北風。エンジン全開。全部員で早稲田の誇りを胸に戦うことを誓った。

前回大会ではアップで浮足立った。自信がなかった。責任感が欠如していた。他人任せにしていた。しかし、それはもう許されない。この瞬間は人生でもう帰ってこない。2度と来ないからこそ、大切にしなければいけない雰囲気と時間。

『試合に出られることの喜びと幸せを感じてほしい。それと同時に大きな責任を背負っていることを感じてほしい。自分のすべきことをしっかりとしよう』

誰かの為に、自分の為に何かをするという経験はとても大切だ。相手の立場に立った考え、相手の目線で物事を考える貴重な体験。大人になればその機会はなくなり、誰かの為に何かをすることはなくなる。だからこそ、今この一瞬にすべてを懸けることが人を大きくすることにつながる。真剣勝負だからこそ勝利と敗北の感情は大きくなる。


 (写真提供・大阪早稲田倶楽部)

 
11時10分 Kick Off @生野高校
あいにくの雨、グランド状態は不良。だけれどもこの条件は早稲田にとっては有利。
下のボールは早稲田のボール。相手にここだけは負けてはいけないポイントの一つ。
身体を張ることが早稲田における最大の評価ポイント。
 
キックオフ直後、このプレーで勝敗は決まった。
未完の大器、ついに爆発!!
ハイパントから上原が相手にビックタックルでターンオーバー!誰もが認めるその能力は、精神的弱さ、怠慢、甘さ、エースとしての自覚の欠如などで埋もれていた。だが、この大舞台でそれを乗り越えチームに活力を与え、推進力を与えた。ビックタックル、トライ、キャリア共にディープインパクト!!誰もが認めるマン・オブ・ザ・マッチ!


(写真提供・大阪早稲田倶楽部)


 
 
試合は中西のトライを皮切りに、雨の中でも縦横無尽にボールを動かしトライを量産。前半で勝負を決めた。その中でも小さなミスがたくさん。ミーティングで注意を受けた選手は要反省!次戦以降このようなミスは致命的。
後半はメンバーを大幅に入れ替え全体の底上げ。1年生を中心に公式戦デビュー!!初赤黒で無難にプレーしていた。SHの森はリズムを生み出し、WTBの沖中はビックタックルでチームに貢献した。1年生も赤黒ジャージの重み、早稲田としてプレーすることの重みを感じたに違いない。これから彼らも早稲田の誇りと伝統を胸に戦うことになるだろう。
チーム全体としては、イージーなミスや不用意なペナルティーなどまだまだ改善点あり。対戦相手のレベルが上がれば、一つのミスは致命的になりかねない。
練習中から本番をイメージしたトレーニングを心がけること。
次の相手に勝たなければ決勝トーナメント進出は終わる。
素人軍団がどこまでいけるのか、それは彼らの努力次第である。
 
保護者の皆様、OBの皆様、先生方、応援ありがとうございました。
次回は30日、堺東高校で12時20分キックオフです!


 (写真提供・大阪早稲田倶楽部)

藤森コーチ
試合の評価はいろいろな条件を考えたうえで、予想の範囲内。良くもなかったけど、悪くもなかった。相手というよりもいかに自分たちのゲームをするかがゲームのポイントだったが、まだまだ雑な部分があり、相手のプレッシャーに負けてミスをした部分がいくつかあった。練習における実践のイメージ不足。交代メンバーも無難にプレーしていたが、流れを変えることができていないのはやはり実力不足。Aチームへのこだわりと控えという意識を変えなければ、この先の大会出場は厳しい。
次の相手は点数を見る限り手ごわい。ベストメンバーでしっかりと準備したい。



(写真提供・北川さん)



1年生から3年生まで、全部員(43名)の想い、真島組の想い、そして熊澤組の想いと共に戦います。