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コーチ特集 森 雄大 『BRAIN OF WASEDA』

2012/05/22

 早稲田大学時代、主務とウエイトトレーナーの二足のわらじを履いて活躍した敏腕マネージャー。彼の先を読み動く能力は、『豊田組』の荒ぶるを手繰り寄せた。決して目立たないが、彼がいたからこそ優勝したといっても過言ではない、影の立役者。
すべてのチームを陰で支え、目の前で起こる練習、試合を間近でみていたからこそ、早稲田のすべてを教えることができる、伝えることができる人物。
彼の情熱溢れる指導は、生徒一人一人のハートを熱くし、すべての人を魅了する、『BRAIN OF WASEDA』 
今、明かされる早稲田摂陵ラグビーへの想い



 
 
コーチに就任したきっかけを教えてください
 
なんとく、気付いたら(笑)1年前の初めてみた大敗の試合後から来てますね。
 
実際に指導してみてどうですか

 
思ったより素直。言ったことは時間がかかるけどできる。大学生より反応は悪いのは意識の部分が大きいかな。
 
いつもはどんなところを意識してみているの?

基本の『基』。ずっと言っていることは体の使いかたと正しい姿勢でのコンタクト、パスやランができること。肩甲骨や股関節、体幹の部分の動かし方は、解剖学的なところでラグビーに置き換えることができると考えています。
 
その考えを持ったきっかけはなんですか?

大学の時から、村上さん(ラグビー日本代表のSCトレーナー)も考えていて、中竹さんもいかに効率よく力を発揮できるかどうか。そこは感覚的なところじゃなくて、正しいフォームや姿勢を身につけさせたい。サッカーの世界では進んでいる分野ですけど、ラグビーの世界はまだまだ未開拓だと思う。トライ&エラーの連続ですけどいくつか見えてきた部分もあるので、強豪校を追い抜くきっかけにしたい。
 
選手に指導するときに気をつけていることは?

簡単に言うと、10個あったら一番効果のある肝の部分を言うこと。これは難しいんですけどたくさん言い過ぎたら生徒も入ってこない。
 
ラグビーで一番大切に思うこと?

大学で彼らが伸びるように指導し、早稲田大学で大切にしている基本を教えることが彼らに教えることです。
 
具体的には?

やっぱり準備のところ。グランドで歩かない、下のボールは早稲田のボール、セットスピードなどスキルじゃない部分を大切にしたい。
 
現状のFWの課題は?

いっぱいあるけどタイトな試合で自信がないというか、いつものプレーができない。当たり前のプレー、良いプレーがチョイスできるほどの練習ができていない。インプットはできているけど、アウトプットができない。試合が終わってミーティングをすると出てくるので、わかっていないわけではなくてしなかった。これはもったいないことで、チャレンジしなかったのは春の反省点。
 
彼らに足りないものは?


まずは経験。次に自信ですね。経験はこれから伸びていきますけど、自信は試合でやりきった自信をつけさせないといけない。もちろん僕がやりきらせるのは大事なんですけど、彼らからもやりきるという覚悟と日々試合のイメージをどれだけできるかですね。練習試合でできて、公式戦でできないのは彼らの意識が低く、今後向上しないと上のレベルにはきつい。今、真価が問われているかな。
 
徳島の出来について一言
やろうとしていることは間違いない。精度はイメージの2割3割。方向性が共有できたのは良かったかな。貞光工業さんには大変お世話になったので、秋には借りを返したいなとFWは思っています。
 
チーム全体としては森コーチが来てから体重が大幅にUPしている

武ちゃんを筆頭に樋口や太郎など、そうゆうところで伸びている選手はプレーにも自信がついていて変わった。中学から経験しているチームに対抗するのに一つの手段。できていない人間はもうちょっとしめないとね・・・・(笑)
早稲田摂陵は体大きいよねと思われたいし、そうゆうところでアドバンテージをとりたい。我々みたいなチームが生きる道。
 
FWの目標体重は?


平均94kgはほしい。現状は平均90kgなので、マストは平均92kg。
 
なんで体重が必要ですか?

軽くて上手ならいいですけど、どこで勝つんですかと言われたとき、彼らは体を当てるしかない。体を当てるスキルはもちろん教えていくけど、でもそれだけじゃ怪我をする。だから体を大きくするんです。
体重が伸びないとどうなるかは生徒が一番わかっている。これは悪循環を生み出す、いわゆる負のスパイラルに陥るということです。
うちの練習はガチガチですから(笑)
 
森コーチの中でこれからの練習に必要なものは?

ヘッドかな!!!(笑)
やっぱり今までやってきた基本が大事なんですよね。あとはコンタクトレベルをどれだけ上げられるかと繰り返しできるかかなと。コンタクトレベルは4,5ぐらいなんで、これから9,10にしていかないといけない。60分間連続したプレーは1,2ぐらいのレベル。ということは・・・・・・・ですね。
 
今年の一年生をどう思う?

去年の一年生と比べると基礎基本がありますね。なによりパス、キャッチ、ランができます。(笑)
もっと上のレベルを経験させて3人ぐらいAチームに入ってくれれば競争が高まるのでチーム力も上がるかなと。でも、焦らず1年生は大きく育てたい。一年生は良いところを伸ばす、悪いところは来年修正する感じです。ただ、2年生も素人だからこその良さがたくさんありますよ。1年生は上手いけどまだまだ中学生レベルです。特に上手くやる癖があるので、ラグビー=コンタクトスポーツを理解しないといけない。それがわからないといつまでも2年生には追いつけないかな。
 
一番見込みがあるのは?

みんな良いからね。まあ一年生というより2年生が良い刺激を受けて伸びている。特に三寺と太郎。

編)大人の対応ですね(笑)

一年生はほっといて上のレベルを見てほしいね。後輩に負けないではなくて先輩に負けないという意識が必要。
 
津志田に要求するシーンが見られますけど?

彼のレベルは1、2つ違います。たくさんのことを教えて、あとは津志田に考えてもらう。そしたら彼は必ず解答を持ってきます。彼らに考えさせることは大事で、与えるだけでは、自分たちでプレーできない。人は厳しい環境にいた方が伸びますからね。
 
ラグビーを通じて教えたいこと

うーん、なんか高校ラグビーの主流がそっちにいっているけど、僕は先生でもないし本当は大事なところだろうけど、伝えたいことはないかな。彼らをいかに上手くするかが自分の仕事。ただそうは言っても、強豪校と準備の部分で負けるのは致命的。常に言っているのはスキルで負けるのは仕方ない。準備で負けるのはアホらしい。社会に出ても先を読み動くことが大事で必要な能力。準備へのこだわりは伝えたい。
 
藤森コーチに要望されていることは?


基本のスキルです。あとは早稲田が大事にしていることを伝え教える。藤森さんが何を言いたいのかだいたいわかります。表情としぐさで(笑)あとはFWで負けない。特にセットプレーの安定とFWのDFのところで譲らないこと。
 
怒っているシーンも多いですが?

怒っているようでそうではないですよ。藤森コーチの都合で起これないシーンを僕が怒っています(笑)
でもそれだけ怒るシーンがFWはたくさんあり、僕と藤森さんがゆっくり試合を観れたら、強くなったという証拠ですね。言ってわかることもありますし、言われないでわかればいいんですけど、今の彼らには難しいかな。
 
目標とするチームは?


バルセロナ?(笑)
僕が高校生の時のサッカーの野洲高校。乾選手がいたときの高校サッカーの革命的なチーム。そんなチームにいつか育てたい。最終的に早稲田摂陵ってこうゆうチームなんだ、オリジナリティーがあるチームを目指したい。まだまだ基本がないので無理ですけど、観ている人がわくわくするようなチーム、ATかDFかわからないですけど。
まっ、もっと練習しないといけないですね。。。。
 

早稲田大学の良いところは?

本当にいろんな勉強ができる。素晴らしい4年間を送ることができます。
(先日、ボールとボトル、試合用のソックスを送っていただきました。本当に親切ですね。夏合宿でも教えていただけますし。)
 
好きな言葉とかありますか?

やるなら本気。いつも言っているのは本気でやらないと意味ない。今は2時間のうちの30分ぐらいはできているけど、それがどんどん伸びてこないといけないし、僕が伸ばさないといけない。
 
3年生に期待することは?


最後の一日まで本気でグランドに立っていてほしい。多くを求めるわけじゃないけど、人間的にも能力的にも素晴らしいので、背中で見せてほしい。うまくしゃべられないやつらばっかりなので、ね、ムッシュ(笑)

早稲田摂陵に興味のある中学生へ

今は認められる成績はないけど、大阪でも独自のラグビーはやっているし、観てもらえればわかると思います。早稲田大学のラグビーもできるし、ラグビー選手としての素質を伸ばせる自信と環境があるので、一人でも多くの中学生が来てほしい。
 
最後に一言

歴史も浅く、伝統もないですけど、必ず大阪で目立つような良いラグビーをしたい。ちょっとでも興味を持って、試合や合同練習をしてもらえればうれしい。