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真島組 旅立ち

2011/03/07


3月1日 それぞれの想いが交錯する中、ついにこの日を迎えた。
大阪は大雨だった。まるで1年生の心の気持ちを表すように・・・・・・・・
あの『真島組』と過ごせる最後の日。
例年ならば、プレゼントを渡して終わりのところだが、3年生には早稲田を伝える責任が、1年生はそれを受け止める責任があると思い、大学と同じように追い出し試合を企画し、3年生を送り出すことにした。
20×2本
 
1試合目は序盤、先輩の背中を絶対に超える、成長した姿を見てほしいという強い意志の元臨んだ1年生が猛攻を仕掛ける。
しかし、これが3年生の実力と意地。鉄壁のDFで相手を跳ね除け、キャプテン真島が先頭を切ってAT・DF共に体を張ると、共鳴したように次々と3年生の軍団が圧力をかける。
さすが『赤黒軍団』。ブランクはあってもその意識と体に染み付いたプレーは裏切らない。
最後までワセダラシク、マシマグミラシク。後輩にも一切手を抜かない。常に全力で。100%でプレーする。1年生も意地で1トライしたが、先輩の壁は高かった。

 
 
 
2本目では、サプライズの連続!!!!
まさかの藁谷学園長登場に3年生は大盛り上がり。赤黒ジャージを着用しキックオフ!(藁谷学園長、雨の中キックオフをしていただきありがとうございました。)
そして、廣瀬監督が脱いで着ていたものは、伝説の『島本』ジャージ!
藤森コーチは『8.MASHIMA WASEDA』の短パンに、本物の『赤黒』ジャージを着用!!
そして、大先輩の三木事務長まで登場と、2本目は楽しみながら最後の時間を楽しんだ。
 
 
試合後のファンクションで、3年生一人一人から最後の言葉をもらった。彼らから発せられる一つ一つの言葉、その熱き想いに『荒ぶる魂』は揺さぶられ人目をはばからず下級生は涙した。
『ラグビーをやめなくて本当に良かった。後輩たちも苦しくても絶対に辞めるな』『本当に良い仲間に恵まれた。卒業してからも絶対に試合観にいきます』『本当にラグビー部にいて良かった』
 
3年生の背中を追いかけて走り続けた1年間。彼らと過ごした時間が本気だったから、良い時間だったからこそ別れはつらいもの。人間は本気で何かをしたときに成長する。その体験こそが今後の人生に生きてくる。この『仲間』は永遠に。


 





〈藤森コーチ〉
面倒見の良い三年生と、人懐っこい1年生、本当に上級生と下級生が良い関係でラグビーをやっていた。仲が良すぎて困ることもあったけど。
3年生は本当にラグビー選手としても一人の人間としてもとても成長したね。
1年という関わり合いだったけど、彼らと過ごした日々は一生忘れられない。なぜ、早稲田は『日本一』『荒ぶる』を目指すのか。負けられないのか。その意味、その言葉にある『本質』を理解したときに彼らは本当に大きな花を咲かせると思う。そして、早稲田ラグビーの良さに気づくと思う。まだまだ、語りたいことが多すぎて時間もなさ過ぎて、当日では話しきれなかったので、またグランドに来てほしいね。彼らの心は、純粋で真っ白なキャンバスみたいなもの。大学でどのような絵を描くのか楽しみ。大きな花を咲かせてくれることを期待しています。 また、一緒にラグビーをしよう。



〈後輩に熱き言葉を残す・岡崎〉