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VS同志社香里「プライド無き早稲田の敗北」

2016/05/21

vs 同志社香里高校

5月15日
7位、8位決定戦。 
舞台は先週と同じく、花園第二グラウンド

先週の関大北陽戦では、わずか1mの差で勝敗を分け複雑な気持ちを抱えたまま過ごした1週間。コーチ陣もマネージャーも……

《紺グレ》と《赤黒》の対決は大学では幾多の名勝負を繰り広げている。
早稲田は明治には、慶應には、そして同志社には絶対に負けてはいけないと言い伝えられてきた。それは早稲田に永遠に語られている、そして刷り込まれたDNA。
それは高校生の舞台でも同じことだ。唯一《紺グレ》と《赤黒》が高校の舞台で戦う可能性があるのが、この大阪の地である。それも花園の舞台で戦うならばなおさら、プライドを持たなければいけないはず。お互いのプライドを懸けた戦い。





先週とは異なり、メンバーそして新しいポジションを試した。
それが原因なのか、はたまたメンタル面が足りなかったのか、試合開始早々からハンドリングミスをし続けた。
そして、相変わらずの試合の入りの悪さはもはや定番メニュー。前半開始直後にトライを奪われる試合展開は見飽きたというか、またかと思わせる。

そこで高木、金沢が「上げよう」「チームを落ち着かせよう」と発したがその言葉も皆に伝わらず、試合の流れは最悪だった。
前半ラスト、ゴール前まで迫られたがなんとかFWが守りきり、前半終了。
前半0-7
後半が始まり11番清水が抜けたが、13番平田の反則で取りきれず…。そこからは互いに得点を重ね、なんとか相手のチームに食らいつくも、頼みの綱スクラムでペナルティ。基礎体力がなければ何事も精度や支配はできないのである。
後半29分にトライされ、the end.
ラストワンプレーでトライするも、時すでに遅しで前後半の集中力の無さを露呈し、先週に引き続き敗戦となった。
結果19-26 






前日の試合前ミーティングでジャージを受け取った選手が岩澤コーチに宣言した。
「明日の試合では俺のここを見て欲しい」
果たしてこの言葉をどのように実行ができたのだろうか。気の緩みはプレーに出る。
秋の大会への意識が足りてないことが一目瞭然だ。
責任という言葉を身にまとったことがない男たちの生き方。
厳しい言い方をすれば、彼らは何も背負っていない。

《かっこ悪い》

平田組になってから何度大切な試合を落としてきたのだろうか。
その結果によって人生は大きく違っているのにも関わらず。
準備が足りない。努力が足りない、練習が足りないに尽きる。
今までのどの代よりも練習不足。間違いない。
このままではラグビーだけでなくこれからの人生においても同じ過ちを犯す。

誰かがするからいいだろうは、グランドでのちょっとした違和感や
気遣い、行動に出てくる。
決まった人間が片付け、決まった人間が注意し、決まった人間が空気を壊す。それ以外の人間は他人に頼りっきり。

改善を選手自身ができなければ、フィールドでの結果は見えている。
今の早稲田摂陵の選手はまるでベビーカーに乗せられた子供のようだ。
一人で歩けず、誰かに手取り足取りしてもらわなければ何もできない。何かに指示されなければ動けない。それは自らが考えていないから何事も後手に回り、気付いた時には問題は大きくなる。
ベクトルを自分に向ける生き方をしてほしいと切に願う。
他者からの自立、自分からの自立、コーチからの自立、そして親からの自立。

毎年言い続けている
「去年のような負けは…」
この言葉を受け止め実行することが出来るのか、ではなく…
平田組は実行する。







同志社香里高校の皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
応援に来ていただいたOBの皆様、応援する会の皆様、保護者の皆様、ありがとうございました。