部員部屋
日本選手権決勝 観戦記
投稿日時:2011/02/28(月) 06:27
コーチ藤森
2月27日 ラグビー日本選手権
サントリー対三洋電機
とても勉強になり、良い試合だったなと感じた。
特にサントリー。さすが世界の名将、エディージョーンズ氏!!
見ているだけでどのようなラグビーを目指し、意図していることがわかった。
あの試合は、日本ラグビーはこのように世界と戦いなさいと示しているようであった。
日本が現在こだわっている4H(はやく 低く 激しく 走り勝つ )をまさしく実践した試合。
エディーさんの指導を何回か早稲田でも見て勉強させていただいたが、ブレイクダウンスキルの教え方がとても丁寧で
わかりやすい。昨日の試合でもあの継続を可能にしたのは、ブレイクダウン周りでのサントリーの選手の
的確で素早いサポートがあったからこそ。DFがとても強い三洋に対して、あれだけ早くボールを出し、沸いてくるようなATは
ほぼ完璧であった。SHの日和佐選手もすごい良いテンポだったし、同期の畠山もスクラムとブレイクダウンで目立っていた。
早稲田大学とイメージも重なるところが多く、チーム作りをする上でとても良い教材だったので、うちの生徒にも見せて勉強しようと
思う。
SOピシ選手のスクラムATからのトライは秀逸。スターターATの理論をすべて実践したトライ。
スターターATではいくつか大事なポイントがある。これは早稲田大学のコーチのときにほかのコーチと考えたが
早稲田大学で教えたコーチングが間違っていないことを確認でき、自信にもなるトライだったのでテレビ前で思わず声をあげてしまいました。
いろいろと学ぶべき内容が多かった試合であったが、
コーチはどのようなラグビーを目指すのか明確なビジョンを示さなければならない。
三洋なのか、東芝なのか、サントリーなのか。
私の答えはサントリー。ブレイクダウン周りのサポートの速さと、的確な仕事、ATのテンポは理想と重なるもの。
あのATはなかなか教えれるものではない。明確なコーチングと戦術・戦略を教えて、チームの規律を作らなければならない。
ATもさることながらDFもサントリーは良かった。
日本が世界に勝つためには個人的にサントリーのラグビーだと思う。
今年はW杯もあり、ヤマハの監督には清宮さんが就任し、近鉄の監督には前田さん、コーチに今田さんととても面白くなりそうなので
楽しみにしたい。