部員部屋
名指導者に共通するものとは
投稿日時:2010/10/12(火) 18:55
どうも、家にシャワーがなく困っているコーチの藤森です。
第2回目のブログ。
生徒からはなんでコーチばかり更新するんだと言われそうですが、コーチ特権ということで。
いきなりですが、このブログを楽しみにしている方は多いのではないでしょうか?ブログ以外にもHPを見て、早稲田摂陵ラグビー部に興味を持っていただけたらと思い、いろんな情報を発信しています。
私もこの部員部屋を通じて生徒がどのようなことを考え、普段過ごしているのかを知ることができ、コミュニケーションの一つに役立っています。
ということで、生徒のみなさんも藤森がどのようなことに興味を持ち、考えているかを知りたいはず!!と勝手に思い書きます。
私が尊敬?目標?興味のある指導者が2人います。
一人は元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏、もう一人は日本ラグビー最高の監督であった大西鉄之助氏です。
「サッカーには水を運ぶ選手が必要」byオシム
この言葉もとても深く良い表現だなと。
人を惹きつけるとき必要なのは言葉。言葉には力があります。オシム氏は、これ以外にもとてもユニークな表現で物事を表しています。
上の言葉を解説すると、得点を決めたプレーヤーが必ずしも良いわけではなく、その裏には地味な選手が必要、活躍しているということ。例えば、今の日本代表なら本田が11人いれば勝てるのかと言われればノーであり、オシムは走れる(水を運べる)選手を選んでいました。試合では人が次々と現れ、追い抜き人数が余るサッカーにとても当時衝撃を受けました。
うちのラグビーもオシム氏のサッカーのように人が次々と湧き出てきて、水を運ぶ選手がたくさん育ってくれることを期待したい(笑)
と、私はラグビー以外にもスポーツが好きで、特にサッカーは共通点が多いのでラグビーで応用してみたりしています。みなさんもオシム氏の本を読んでみてください。
大西氏は「100の理屈を教え込んでおいて101番目には理屈じゃないと断言できる人」といわれていました。
その緻密な戦略と人の心を掴む言葉がとてもすごいなと。
以前、大西氏の家に招待され行ったときに、地下の倉庫にラグビーノートがありました。
そこに書かれていた理論を見て驚愕したことを今でも覚えています。
そのノートには、走る角度、サポートの位置、速さ、深さなどが計算されて何重にも線が引かれて書かれていました。そんなラグビーを何十年も前に教えていたことに感銘と尊敬の念を持ちました。
そして何よりも私の人生のバイブルである「闘争の倫理」という本を書かれています。
今は絶版でほとんど市場に出回っていませんが、一冊1万円もする本になっています。
スポーツの教育的価値とはなにか。人間の知性的行動はどう生まれるかなどが書かれています。
値段というよりもその内容がとてもすごい。高校生のとき見て何が書かれているのかほとんど理解できかったのを覚えていますが、間違いなく今のラグビー指導に生かされています。
早稲田摂陵ラグビー部の生徒には一度読んでもらいたい。
藤森はこうゆうことに期待してるとか、ラグビーやスポーツの本源を知ることができると思います。
もっと詳しく書きたいところですが、長くなりそうなので。第3回に期待してください。
最後に
「君たちには咲くためのつぼみがいっぱいある」