部員部屋
カレーライスは一日寝かせるとおいしい
投稿日時:2010/10/06(水) 16:27
どうも、はじめまして!
コーチの藤森です。
生徒は書く機会がありますが、コーチにもあっていいかなと勝手に思い書いています・・・
初めに否定しておきますが、前回、ブログで書かれた小倉優子は好きではありません。
今回は大学コーチ時代のエピソードを紹介したいと思います。
皆さんの中でもご存知の方が多いかもしれませんが、私は昨年まで早稲田大学のコーチをしていました。1年目はC.Dチームのチーフコーチ、2年目は全体のATコーチを任されており、豊田組は「荒ぶる」を歌い、早田組は帝京大学に敗れ、「荒ぶる」を歌うことができませんでした。特に2年目の敗戦した帝京戦は、非常に悔いの残る試合であり、忘れることができない試合です。
あれは2年目のジュニア選手権決勝が終わったロッカールーム。監督の中竹さんに呼ばれ、現状のATについてどうするべきか質問され、解決策を考えるように指示されました。
現状のATに以前から危機感を覚えていた私は、中竹さんに現状のATの説明と改善点を10点示したのを覚えています。ミーティングでもその意見が採用され、2週間後の帝京戦に向けてATのプランを大幅に変更しました。
そのときの早稲田は、ロースコアでギリギリ勝つ試合ばかりでペナルティーゴールで得点を稼いでいました。また、DF練習が8割、ATは2割であり、AT練習はほとんどしておらず、早稲田ATの理論を知っている人間が選手ではFBの田邊しかいませんでした。
その前までの試合を見ている人は、帝京戦の早稲田のATが明らかに違うことに気づいたと思います。詳しいことはあんまり書けませんが、相手が脅威に感じる早稲田のATは何かということで変更しました。
後半の途中までプラン通りに行き、リードを奪っていましたが、あと一歩のところでトライが取れないシーンが多数ありました。そうこうしているうちに、帝京にトライを奪われ結果敗戦することになりました。
私が、早稲田に関わった6年間で正月を越えられないことは一回もなく、その現実を受け入れるのに時間がかかりました。負けた戦術を考えたわけなので・・・
まあ長くなりましたが、結局藤森は何が言いたいのかと・・・・
敗戦して学んだことは、「家というものは建てようと思えば一日でも建てることが出来ますが、一日で建てた家は簡単に崩れてしまうということ」
つまり急に新しい戦術や新しいことをやっても意味がなく、土台がしっかりないといけないということです。
春から目の前の試合に勝つことを目的に伝えていましたが、11月21日に勝つためにプランを考えていろいろやってきています。
今は、積み上げてきたものをしっかりと形にして、精度を高めることが大事であることを改めて思い出しています。
そして彼らが早稲田でラグビーが出来て良かったなと思えるよう、残りの日数で全力を尽くしていきます。長くなりましたが、選手、マネージャー、スタッフ一丸となってがんばりましょう。
最後に、中竹さんに示した10点がわかった人は、お知らせください(笑)
何かプレゼントします!