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コーチ部屋

機略縦横

投稿日時:2016/05/06(金) 07:39

4月から早稲田摂陵ラグビー部に携わることになった岩澤です。
GWも終わり、まだ部員のみんなを把握している最中(まだ!?)ですので、今回は少し自分のことを。
 
振り返ると、大学を卒業するまで生活の中心にはずっとラグビーがありました。その後不肖ながら教師の道を歩み始め、楕円級とはほぼ無縁の5年間を送り、今年度の顧問就任に至ります。
 
日進月歩でラグビーのシステムも変化しているようで、気付けば一人、“魔法のヤカン”を片手に、時代錯誤のラグビー論を振りかざすことのないように、と自戒する日々です。
 
指導における切り札は“経験値”。最も強くて、だけど、最も危ないカード。長いブランクは、当時疑問にすら感じなかったこと、正しいと信じこんでいたこと、自らの感覚で言うところの【危険】に気づき、ラグビーという枠にとらわれず、分析・解体・再構築させる時間をくれたという意味で、決して無駄ではなかったように思います。
 
今はまだ、自分自身は日々“ワンペア”を繰り出せるかどうかの貧弱な手札しか持ち合わせていません。それでも。比喩的に続けるならば、場に5枚のカードすべては出さないつもりです。「“スリーカード”に、“フルハウス”になる札を誰か持っていませんか?」「あればいつでも切ってくださいね?」それが言い続けている「自主性」の意味するところです。まだみんなのトランプのデザインを見たことがありません。
 
幾多の手札から、必要な時に必要な役を全員で完成させる。漠然とした理想ですが、そういう組織ができればいいなぁと思っています。
 
一応国語の免許を持っていますので、こんな調子で、四字熟語を使いながら徒然に(うわ、国語っぽい!)、ラグビーにまつわる思いを更新していく予定です。
 
今回の四字熟語 ~機略縦横~
意味 策略を時に応じて自在にめぐらし用いること。